暖房の設定温度は何度にしていますか?
寒がりの人だと30度近くに設定している人もいるかもしれません。
ただ設定温度が少し違うだけでも、暖房の電気代はだいぶ変わるのです。
そこで今回は、節電のための暖房の設定温度の説明を初め、低い設定温度でも寒さを乗り切るコツを紹介させていただきます。
節約に適した暖房の設定温度は?
電気代を節約する、ということを念頭に置きつつ、快適に過ごすことができる暖房の設定温度は何度くらいなのでしょうか。
この条件に見合った設定温度と、より快適に暖房を使うためのコツをご紹介します。
適正温度は20度設定が良い
暖房の電気代を節約する事を考えると、設定温度は20度が理想的です。
この20度というのは、暖房の設定温度ギリギリのラインなのです。
というのも、あまりにも設定温度が低すぎると、日常の生活に支障をきたす場合もあります。
しかも、冬の快適温度は18度~22度が良いと言われています。
そのため、暖房は20度設定というのが良いでしょう。
寒いと感じる人も、あらかじめ部屋を暖めておくと良い
ただどうしても寒いと思う人は暖房のタイマーを使ってください。
家に帰ってくる前に暖房が付くようにすれば良いのです。
そうすることで帰宅時の寒さを感じることなく暖まることができるので、暖房の設定温度を上げるという状況にもなかなかならないでしょう。
1度暖房の設定温度を下げると電気代はいくら変わる?
設定温度の理想は上記のとおりですが、では設定温度を1度変更するとどれくらい電気代は変わるものなのでしょうか。
ある程度数値で理解しておくと、より暖房の設定温度を意識できると思いますので、下記にポイントをまとめてみました。
設定温度1度につき5%の電気代が安くなる
正直、暖房の設定温度が1度下がっても何も変わらないと感じている人もいるのではないでしょうか?
ただ、暖房の設定温度が1度下がることで、電気代は5%も安くなるようなのです。
数字としては小さいので、そこまで変わらないと思っているかもしれません。
しかし、これも積み重なっていくことで暖房にかかる電気代の年間料金も全然違うのです。
支出は小さいに越したことはないので、問題なければ暖房の設定温度を1度下げて、電気代を節約するようにしてください。
数字を当てはめて具体的に見てみよう
さきほど暖房の設定温度を1度下げることで、5%電気代が安くなると言いました。
では、実際に数字を当てはめるとどれくらいの金額が変わるのでしょうか。
例えば暖房の設定温度が25度のときは暖房代が6000円だとします。
すると暖房の設定温度が24度の場合は5700円、23度の場合は5415円というように少しずつ安くなっていきます。
1ヶ月の節約料金は少なくても、1年間の暖房代となると数千円も違うので、だいぶ大きいですよ。
暖房を使用するときの注意点
暖房の設定温度と電気代については上記のとおりですが、それ以外にもいくつか注意しておくべきポイントがあります。
より効率的な節約のためにも、暖房を使うときには設定温度とプラスで以下の点を注意するようにしてください。
電源は入れっぱなしにしておく
外出するときに、暖房エアコンの電源を切って外出する人もいるのではないでしょうか?
ただ、それだと電気代がたくさんかかる原因にもなりかねません。
一番電気代がかかる瞬間は、エアコンの電源が入るときなのです。
なので、少しの外出であれば暖房エアコンは付けっぱなしで外出しましょう。
さらに電源を切ると設定温度に到達するまで、時間がかかるのでイライラする原因にもなるでしょう。
今までの常識が覆されたという人もいるのではないでしょうか?
「弱」風量は節電にならない
少しでも電気代を安くしたいと思い、「弱」風量で暖房を使用する人もいるのではないでしょうか?
ただ「弱」風量にしてしまうと、なかなか設定温度まで上がりません。
しかも弱い力でいつまで経っても部屋も暖まらないので、寒く感じます。
なので、暖房は自動運転をするよう心掛けましょう。
設定温度が低くても温まるコツ
ここからは暖房の設定温度が低くても寒いと感じさせない、そのような方法をご紹介させていただきます。
心も身体も暖まる瞬間を味わってみてください。
コタツの中へ潜る
暖房をつけるだけでなく、まずはコタツの中へもぐるということです。
足が温かい状態になると、次第に血流も良くなり上半身もポカポカに感じるようになります。
しかも窓からの隙間風も、コタツの中に入ることで感じにくくなるので、本当に幸せな気分になりますよ。
ただし、コタツにもぐっていても少しでも隙間があると、寒く感じるのでなるべく密閉することが大事です。
密閉を徹底すると、暖房の設定温度も保ちやすくなり電気代の節約にも繋がります。
これは習慣づけておきましょう。
サーキュレーターを上向きに向けて回す
暖房の暖かい風は上の方へ溜まりやすいので、その風を下へ持っていくことも重要になります。
そうするためにサーキュレーターを上向きにし、足元まで暖かい空気が下りてくるようにしましょう。
すると暖房から出た暖かい風がどんどん下に降りてきますよ。
設定温度が低くても身体全体が「ぽっかぽか」になります。
断熱カーテンを使う
断熱カーテンを使用することで、暖房の暖かい空気を外に逃がしにくくなるでしょう。
どうしても外が寒い状態だと、窓の隙間から暖房の暖かい風が逃げていくので、設定温度が低いと寒く感じます。
しかも陽が静まった状態だと、冷たい空気がさらに外から入ってくるので、陽が落ちる前にカーテンを閉めましょう。
すると暖房の暖かい風も室内にずっと溜まった状態になるでしょう。
部屋の湿度を上げる
部屋の湿度を上げることも、暖房の設定温度が低い状態でも室内が暖かいと感じます。
例えば、洗濯物を部屋干しにする。
あるいはお風呂場の扉を開けっぱなしにして、部屋全体に水蒸気が行きわたるようにする、というように色々とできることがあります。
加湿器の活用などもオススメですね。
ただし、室内の湿度を上げすぎるとカビが部屋に生える原因にもなるので要注意です。
暖房エアコンのフィルター掃除をする
暖房エアコンのフィルター掃除をすることも大事ですよ。
そうすることで、設定温度が低くても暖房の風が室内に入ってきやすくなります。
自分で掃除をする場合は、部屋が汚れないように準備をして行ないましょう。
もし自分で暖房の掃除をするのが面倒だという人は、最近では自動でフィルターをきれいにしてくれる暖房エアコンもあるので、とてもおすすめです。
新しい暖房エアコンに買い替える
古い暖房エアコンだと、どうしても電気代が相当かかる。
あるいは設定温度よりも寒く感じるという場合もあります。
新しい暖房エアコンを購入することで、風もパワフルでとても身体がポカポカなるはずですよ。
初期投資は相当かかるかもしれませんが、長く使うことで元を取ることもできますよ。
ヒートテックの服などを使い厚着の状態を保つ
服をとにかくたくさん着るというのも、暖房の設定温度が低くても暖かく感じます。
特に数年前から話題になっている「ヒートテック」の素材が使われている服はおすすめです。
着ているだけで体温が上がること確実。
ただし、汗をかきすぎると体温が下がってしまい急に寒さを感じることにも。
なので、汗をかきそうだなというところで、適当に服を脱いだり着たりを繰り返しましょう。
また、服を着るときも一気に何枚も着るのではなく一枚ずつ着ていきましょう。
たくさん身体を動かす
室内にいるときでも、身体をたくさん動かすことで低い暖房の設定温度でも、かなり暖かく感じますよ。
例えば踏み台昇降をする。
あるいはラジオ体操をする。
というようにとにかくジッとしないというのが大事です。
徐々に汗ばんでくるぐらいにはなるでしょう。
ただ汗をかいて来たら、すぐにタオルで拭きとってあげることも大事。
また通販でトレーニングマシンを購入して筋トレなどをすると、暖房の設定温度が低くても身体が温まりますよ。
香辛料が効いたものをたくさん食べる
辛い物をたくさん食べるというのも、新陳代謝が上がります。
すると暖房の設定温度が低くても室内が暖かく感じるでしょう。
例えばキムチ鍋、サムゲタンなど、鍋物だと身体もポカポカになること間違いナシ!
香辛料と一緒に薬草などが入っていることで、さらに身体の働きを良くしてくれます。
ハフハフしながら家族や友達など楽しみながら食べるのも楽しいですよ。
まとめ
暖房の設定温度と節約についていかがでしたか?
暖房の設定温度が低い状態でも、やりようによっては身体をポカポカさせることはできます。
自分で工夫をすることで、寒い冬であっても身体もココロも温かい状態を作ることもできますよ。
きっと冬の過ごし方が今までとは違うものになるはずです。
暖房の設定温度と工夫を活用して、ぜひ快適な冬を過ごしてみてください。